壇ノ浦、関門トンネル、門司港レトロ、小倉城


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 ●壇ノ浦
 

 長府を立ち約20分で壇ノ浦に到着です。壇ノ浦は、①源平合戦の終焉地(哀れ8歳の安徳天皇が草薙の剣と共に入水した場所)②長州藩の攘夷活動がなされた場所、4カ国連合艦隊の報復攻撃により、敗戦⇒有名な馬関戦争が起こった場所、③関門人道トンネルの本州側入り口という3つの顔を持っていました。


 <源平合戦の終焉地> 

源平の合戦場跡で寿永4年(1185)源氏と平家の最後の戦いとなった壇ノ浦合戦の跡。
二位尼に抱かれた安徳天皇はわずか8歳にして壇ノ浦の海へ入水し、平家は滅亡しました。この後、源氏は鎌倉幕府を開き、江戸時代まで続く武家社会を始めます。
古戦場を眼前に臨む、みもすそ川公園内には源義経・平知盛両雄の像とともに、像の除幕式に参加された滝沢秀明さん(NHK大河ドラマ義経役)中越典子さん(同 建礼門院役)の手形などが設置されています。

 <馬関戦争>

 1864年、英・米・仏・蘭の四国連合艦隊が関門海峡から長州藩を攻撃し、一部は上陸して藩兵と戦い、海峡沿岸の砲台を全滅させた事件。四国連合艦隊下関砲撃事件、下関事件とも言われています。


 <関門人道トンネルの入り・出口>

  ここ、壇ノ浦に関門人道トンネルの下関側入り口があり、780m歩行し、門司:布刈公園側出口へ出ました。

 1958年に21年間の年月をかけて完成しました。エレベーターで地下50mまで降りると約780mの人道トンネルがあり、歩いて約15分で本州と九州を歩いて横断出来ます。


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  ●門司港レトロ

 門司港レトロは、北九州市門司区にある観光スポットです。JR門司港駅周辺地域に残る外国貿易で栄えた時代の建造物を中心に、ホテル・商業施設などを大正レトロ調に整備した観光スポットで国土交通省の都市景観100選を受賞している。もともと門司港は関門トンネルが完成するまでは、九州の玄関口であり、大陸進出への出口でもありました。


  <旧三井倶楽部>

 大正十年に三井物産の社交倶楽部として、門司区谷町に作られました。建物はハーフティンバー様式(木骨様式)と呼ばれるヨーロッパ伝統の木造建築工法で作られたもので、木造の骨組みの間を漆喰やレンガ、石などを使って埋めて壁が作られ、木造の骨組みがそのまま外観デザインのアクセントとなっています。内装には各部屋にマントルピース(暖炉)が配置されドア枠、窓枠、大階段の親柱などには幾何学模様のアールデコ調の飾りがされており、大正モダンを深くうかがうことができます。当時、門司港がどれほどの経済力を誇っていたのかも容易に想像できます。また、アインシュタイン博士が全国を講演をする為に来日した際に、ここ三井倶楽部に宿泊しています。アインシュタイン博士は大変、門司港と三井倶楽部を気に入ったようで、福岡に宿泊した際も門司港の事ばかりしゃべられていたそうです。アインシュタイン博士が宿泊した部屋は今も当時のまま残されています。この建物もJR門司港駅と同じく国の重要文化財に指定されています。

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 ●小倉城と小倉口の戦い

 「花燃ゆ」の旅もいようよ最終コーナーとなりました高杉晋作により幕府軍がせん滅された小倉城散策する予定でしたが、あいにくも雨にたたられ、観光バスから見るだけにとどまりました。

  幕長戦争で幕府軍は長州藩を芸集口・石州口・小倉口・大島口の四方面から攻めこもうと計画していましたが、長州藩は大  島口を除く 三方面では長州藩兵は自藩領で迎撃するのではなく、自藩領から出兵して積極的に攻勢に出る作戦を立てます。
 また大島は一時こそ幕府軍に占拠されましたが、大島を占拠していた幕府軍を撃退し大島を奪回する事に成功します。


  このような状況の元、ついに六月十七日に高杉は小倉藩領への上陸作戦を指示します。幕府軍は、小倉藩を中心に肥後藩 、柳川藩、久留米藩の兵およそ20,000人が集結しましたが、実際に戦いに参加したのは小倉藩と肥後藩だけでした。一方、高 杉晋作が指揮する長州藩は、奇兵隊・長州藩報国隊などおよそ1,000人と少数でした。

  圧倒的な人数をほこる小倉軍でしたが、鎧かぶとを身に着け、火縄銃と槍・弓矢で戦ったのに対し、火力が強く続けて弾を撃 つことが出来るケーベル銃で武装し、ズボン姿の身軽な服装の長州藩が次第に有利になり、小倉軍は大里から藤松へと退き  ました。

  7月27日には肥後軍をはじめ、他の藩は引き上げてしまいました。小倉藩も仕方がないので、8月1日、自ら小倉城に火を放  ち、香春に退き、小倉南部で抵抗を続けました。

 そして、1867年(慶応3年)1月、やっと両藩の間に和議が成立し、戦いが終結することになりました。


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